ここには新日本海フェリー「ゆうかり」敦賀09:30-21:30新潟22:30-05:05秋田06:15-16:45苫小牧東、の乗船記が有ります。
09/16
敦賀からの寄港便は、毎週1便だけ、月曜日の運航です。
乗船スケジュール的には反対側の南行に乗りたかったけれど、そちらは何故か殆ど空席が無くって、断念。
敦賀駅からの連絡バスは発車が08:50なので、当日の朝に東京を出たら間に合いません…。
長野から北陸新幹線、名古屋から東海道新幹線なら行けますから、前泊のホテルをあちこち調べたけれど、どうにも決め手に欠けて。
敦賀や福井に泊まるのもつまんない。
てことで、今回の行程になりました。
こちらから続いてます。
その昔に乗船したときは出航が30分遅くって、連絡バスの発車も敦賀駅を09:30だったのですよね。
東京から始発の新幹線で楽々間に合い、米原でモーニングを食べる余裕も有ったのですけど。
ぐぬぬ。
敦賀駅前のバス乗り場へ行くと、既に10数人の方が並んでいたから、びっくりです。
いつも数人だったのにな。
連休だから…?。
最終的には、15人位のお客さんになりました。
車体の表記が「ノン」じゃなくて「ノー」なのが東京とは違うね。
バスは気比神宮の前を通って、港へと。
ここを明るいうちに通過することはまず無いので、景色全てが新鮮です。
ICカードに対応した料金機でしたが、連絡バスは現金のみの後払いで、350円。
ここ何年も料金は変わってないです。
北海道側の連絡バスはかなり値上げしたけれど。
私は事前にぴったりの金額を用意してあって、北海道側も同様です。
えへん。
なので、さくっと一番に下車。
でも、e乗船券お客さま控を印刷して来るの忘れた…。
ばか。
今回も、ネットから予約をしたよ。
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・ステートBツイン インサイド(個室/定員2名) 1 室
・食事オプション
グリルランチ「北の味覚 秋の訪れ」【乗船当日】 1 食
グリルランチ「北の味覚 秋の訪れ」【乗船翌日】 1 食
グリルディナー「秋めく黄昏色の日本海 北の幸とともに」 1 食
・合計金額 37,500 円
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いつも事前の決済はしないのですが、締め切りが当日中を指定されたので、渋々決済を完了させて。
長時間の乗船になるので、テラス付きの特等Aにしたかったけれど、さすがに勿体ないかな、って。
グリルは全てセットして、ランチは2回食べることになります。
メニューは別のものを出してくれたり…?。
期待だよ。
そして、決済が完了すると同時にメールが届いて。
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苫小牧東港~JR南千歳駅連絡バスご利用確認メール
★☆連絡バス運賃のお支払いは、【PayPay・auPAY・現金】がご利用いただけます。☆★
★☆PayPay・auPAY(キャッシュレス決済)のご利用がスムーズで便利です。☆★
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フェリーの予約画面で、同時にバスの申し込みが出来たら便利なのですけど。
私はPayPayとauPAYは使っていなくって、実際のところバスではICが最強で、PayPayとauPAYを使う位なら現金の方が早いです…。
てことで、ターミナルのカウンターで発券して貰いましょう。
もう間もなく乗船開始になるそう。
私は一旦ターミナルを出て、まだ停まっていた連絡バスと「ゆうかり」の写真を撮るのでした。
お久しぶりな「ゆうかり」だあ。
わくわく。
QRコードを読んで貰い、船内へと進むと、案内所には行列が出来ていて。
あ、じゃあ先に船内を見て回ろう。
空いているうちに色々見ちゃうぞ。
船内の構造、もうすっかり忘れてしまったけれど、歩いていれば思い出すでしょう。
エアホッケーのコーナー、そういえば有ったなあ。
片隅にはひっそりとガチャが置かれていたりして。
ゲームコーナーを覗くと、ファイナルロマンスRと出たな!!ツインビーの筐体が未だ現役で。
え、すご。
調べたらアーケードの稼働開始は1995年と1991年だもの。
これ、ずっとそのまま置いて有るんだ。
プレイしてみれば良かったかも。
映画上映の会場になるビデオシアターは、かなりしっかりしたスペースで。
私は船内で映画を見たことはありませんけど…。
2作が上映されていたよ。
そんなことをしていたら、静かに「ゆうかり」は出航していて。
定刻より8分位早いかな。
慌ててデッキに移動します。
舫取りの作業の方と、見学の親子連れさん、釣りをしている人、そんな岸壁の人達と手を振り合って。
近海郵船のRORO船が2隻見えるね。
程なく、グリル受付の案内放送が流れたけれど、もうちょっとだけデッキからの景色を眺めて。
ここ、コオロギがころころ鳴いてるのですよね。
もう1種類、虫の鳴き声が聞こえたり。
いつ何処から入り込んだんだろ。
船内の階段を降りて行くと、今度は私の部屋番号を告げる呼び出し放送が流れて。
まだルームキーすら受け取ってませんもの。
すいません…。
本船「ゆうかり」は物理キーです。
Wi-Fiは飛んでいますが、コミックや船内案内は有りません。
私はWi-Fiを全く使わなかったなあ。
航海中、auの電波はかなり拾ってましたし。
グリルの案内、何だか段々とサイズが小さくなっているような。
そのうちカードサイズ位になりそう。
グリルでのドリンク代はテーブル精算になるので、その都度お財布を忘れないよう言われて。
ネット予約の項目にも有りましたが、アレルギーの有無を改めて確認されました。
比べてみると、デザイン的にも色彩的にも、「ゆうかり」が一番しょぼい感じがしますよね…。
こら。
大阪万博のみゃくみゃく味が有ったりもして。
私も「ゆうかり」だけは無いかなあ、と。
それでも購入したのは、船名が祐花(ゆか)っぽいから。
ばか。
インサイドなので、窓から景色は見えません。
洗面台は有るけれど、冷蔵庫やトイレやシャワーは無いです。
もう古い船ですもの。
でも私にはこれで十分。
それじゃあお風呂に行こう。
脱衣場にはカゴと100円返却式ロッカーの両方が有るので、使い分け出来て便利です。
ドライヤーも有るよ。
サウナと水風呂は苦手なので未体験。
私は閉じたままになっていたスクリーンを開けて回って。
ちなみにこのスクリーン、新潟港入港中には閉じられていませんでした。
いや、外から丸見えに…。
自分で閉めなくちゃ駄目なのですねえ。
窓側のシャワー、そこの一箇所だけボタン式なのですが、本当に一瞬しかお湯が出ず、ひたすらボタンを押し続けないと駄目とゆー。
お昼のグリルは12:30を指定されたので、それまでは部屋の中でごろだらします。
もう、全力でごろだらしますよお。
幸せです。
時間ぴったりにならないとグリルの扉は開かないので、船内をぐるっと回って時間調整しつつグリルへ。
何だかんだで、トータル1万歩は歩いてました。
長い通路がすっと伸びている構造が大好きです。
ここに時計が有るのが、ちょっと古い船の証かな。
今回のグリルは4組6名のお客さんが居て、ぼっち率の高い私はとても嬉しいのです。
ひとりじゃない。
北雪純米大吟醸(新潟-小樽の50周年就航記念ボトル)な日本酒を飲みつつ、和食をやっつけたのでした。
栗ご飯なんて久しぶり。
普段食べないようなメニューを味わえるのがグリルの醍醐味、だよ。
デザートは水菓子だあ。
明日のお昼に関しては、南行のメニュー「紅葉の花言葉“大切な思い出”を50 綴る洋上ランチ」を出して貰えるとの説明が有りました。
わい。
もちろん、頼めば今日と同じ北行のメニューにして貰えるでしょう。
ドリンクの代金は都度支払うようになって、最後にまとめてではなくなりました。
あと、領収書が出なくなった。
フォワードサロンには静かな時間が流れていたよ。
飲食不可なので、混んだりはせず。
寄港便は結構陸の近くを航行するので、景色に変化が有って、飽きません。
青い海と青い空、白い雲に白い飛行機雲のラインが何本も。
私にしては珍しく、結構長い間居ましたです。
その後も何度も訪問したよ。
空いてますしね。
一層下のフォワードサロンは、喫煙可です。
今時、こんなゆったりしたスペースでタバコが吸えるなんて、かなり珍しいのではないかと。
利用者さんは、全然見ませんでしたけど。
他の装備は、マッサージチェアが10分100円。
ビジネスコーナーは結構利用者さんが居て、でっかいノートパソコンを持ち込んでいる人って意外と多いのですね。
私は逆に、持ち歩かなくなっちゃいました。
給湯器は3箇所に有りますが、本船「ゆうかり」に電子レンジの装備は有りません。
S寝台を覗いたら、小さなイスが装備されていました。
部屋に戻ってお昼寝して、持ち出して来たアニメとか見て、またお風呂に入って、ショップを覗いて、更に全力でごろだらしちゃいましょう。
幸せなのです。
船内放送によると、新潟には25分早い21:05着となる見込み。
これはまあ、いつもですよね。
白ワインなんぞをオーダーして。
コース料理なので、食べるペースはみんなそれぞれですし、クルーお一人でも回せる感じかな。
カトラリーも簡易タイプになりましたし。
私は黙々とお料理をやっつけて。
オニオングラタンスープが、液体では無く殆ど個体だったのに驚いたりとか。
デザートは、オーセントホテル謹製の紅玉りんごガレット、バニラアイスクリーム添え。
案内のカードを返して貰って、明日の夜もお待ちしています、と。
ん…?。
外に出たらクルーが追い掛けて来られて、夜では無くて昼でした!と。
はーい。
律儀な方なのです。
佐渡島を望みつつ、日本海に沈む夕陽が見れるのは、新日本海フェリーのちょっとしたイベントです。
そんなこと、私はすっかり忘れていて。
デッキに出たときには、もう太陽は沈んでました。
それでも何人かの人達が残っていて。
消え残る旅への情熱が、空に飛び火したみたい。
綺麗だね。
海を見ている人達の背中も。
デッキで波の音や潮風を感じられるのは、やっぱりいいな。
少しずつ少しずつ、風が冷たくなって来ていますし。
真夏とか、鉄で出来た甲板にわざわざ出て来たくはありませんわ。
ちなみに、車イスの方が何人か乗船されていました。
今年のジンギスカンの営業は終了したみたい。
もうすぐに新潟入港ですね。
混む前にもう一度お風呂へ入って。
夜のカフェ営業は有りませんでした。
下船後の連絡バス利用者は案内所に申告するよう、繰り返し案内放送が流れて。
明日の秋田入港は早朝ですが、敢えて船内放送のボリュームはオンのままで。
日付が変わる前には寝てしまったのでした。
09/17
早朝04:00から音楽とアナウンスで起こされます。
結構うるさい。
起きるつもりではいたのですけど、かなり煩わしかったりとか。
苫小牧まで乗船の人は、ボリュームオフを推奨です。
秋田停泊中にも室内の清掃をするらしく、近くの部屋から掃除機をかける音が聞こえて来たりしますし。
秋田のお空は、雲がまさに秋って感じ。
出航はデッキから見届けましょう。
大きく汽笛が鳴って。
ターミナル内レストランのおばちゃん達も、手を振ってお見送りしてくれていて。
こちらも大きく手を振ります。
ちょっとした日の出気分。
秋田港駅の貨物線は役目を終えてしまいましたが、クルーズ船専用の臨時ホームが設置されています。
にしても、周辺にはやたらと風車が回っていて、とても気持ち悪いのです。
あれ、生理的に無理。
海面からも生えてるんだもんなあ。
私はずっとデッキに留まっていて、程無く06:40に進行左手から「らいらっく」がやって来ました。
船長さんの挨拶とか、全て聞き逃しちゃったなあ。
お互いに汽笛を鳴らして、行き違い。
遠ざかって行く「らいらっく」をずっと見送ります。
さあて、朝ご飯だね。
今航海では、最初で最後のレストラン利用です。
そんなに混んで無かったよ。
いつもの洋定食にライス。
本船は普通にレジでの会計で、クレカとかは使えないです。
注文から会計まではかなりシステマティックで、段取りは良くなっていました。
レストランでは定期的にフェアをやっていて、エスカロップと比内地鶏だまこ汁が食べられますが、さすがに朝の提供は有りません。
調味料やカトラリーは、全て一箇所にまとめられていたっけ。
その後、フォワードサロンでのんびりして、お風呂に入って、部屋に戻って内職をして。
スマホの電波が届かないの、逆に余計なことをしなくなるので、かなり効率が良かったりします。
そういった点では、フェリーの旅、お勧めだよ。
入港が遅くて、下船まで時間がたっぷりある新日本海フェリーは特に。
ここの航路は、比較的ずっと電波を拾ってますけど。
11:00過ぎに竜飛岬を見届けると、いよいよ津軽海峡に入ります。
今航海3回目のグリルは、3組4名でした。
下船後に車の運転をするので、アルコールは無し。
南行の洋食と北行の和食が、お客さん毎それぞれ別に提供されます。
ブイヤベースは食べにくいから、ちょっと苦戦した。
デザートとコーヒーを頂いて、凄く満喫しましたです。
カフェで販売のメロンパンとスイーツは、すぐに売り切れてしまったみたい。
まあ、全くお腹は空いてませんし。
入港2時間前にはお風呂がクローズになるので、もう1回入っておくよ。
部屋と荷物を片付けて、入港に備えましょう。
1時間前には下船案内が流れて、ルームキーの回収が始まりました。
フォワードサロンから覗くと、一直線に苫小牧東港へと進んでいるね。
下船時のQRコード読み取りは無く、そのまま下船となりました。
真っ直ぐバスに向かって。
前乗りの扉前で料金1,320円を支払います。
皆さん荷物が多いのと、スマホ決済の確認に手間取り、発車まで結構時間が掛かったよ。
座席が綺麗に埋まったです。
ターミナル先の信号で、ちょっとだけ下船渋滞があったりしましたが、さくさくと南千歳駅に到着。
17:53の電車にぴったりの接続でした。
今日の私の目的地は苫小牧なので、浜厚真から電車に乗った方が、かなりお安いのですけど。
待ってる時間が長過ぎですし、くまー出るかもですし。
まだ明るいのですけどね。
後で調べたら、浜厚真のバス停まで出れば、丁度17:41に静内からの苫小牧駅行道南バスに乗れたことが分かったりして。
次の機会が有れば、利用してみたいです。
久しぶりのフェリー、「ゆうかり」の乗船は、とてもとても楽しかった。
こちらに続いてます。