ノエルがみんなと一緒に居られるよう、汐音はひっそりと引っ越すつもりみたい。
折角、乃々香と仲直り出来たのにな。
全部自分で背負い込んでしまうのです。
もっと、みんなを頼って、相談とかすればいいのに。
ノエル本人の意思だって、何も確認していないよ。
汐音はそういうコに育ってしまったから、仕方無いのですけど。
ああいう役割なのは、汐音だって、かなりきつくて辛い筈なのに。
その辺りは、乃々香がちゃんと気付いてあげて欲しかったな。
乃々香ってば、ノエルの話は聞かないですし、汐音の事情も突っ込んで聞かないですし。
プラネタリウム当日には来てくれるだなんて、それは勝手な思い込みなのですよー。
準備するところからみんな一緒で無くちゃ、意味が無いと思うのに。
この作品、人間関係が実はそんなに密接じゃ無くって、行動力は全て別な方向に向けられちゃっているみたい。
見ていて、凄くもどかしいのです。
幼い頃のみんなが素直で、まとまりも良かっただけに、そこは残念って言うか。
勿体無い気がするよ。
住んでいる場所が遠く離れているのも、多少は影響しているのかしら。
ノエル自身、みんなの願いを叶えることが目標なんですもん。
円盤とノエルが消えてしまっても、それがノエル自身の願いなら、受け止めてあげなくっちゃ。
文化祭には行けない、って言ったときのノエルは寂しそうだったけれど、願いが叶いそうってときには、凄く嬉しそうだったのに。
ずっと願いが叶わなかったら、ノエル自身に悪影響が出ちゃいそう。
汐音も、それはちゃんと確認しなくっちゃ。
なんてことを、もやもや思いながら見つつも、存在感を増しつつある湊太に、ちょっと期待してみたりもするのでした。
そして、この作品の景色は、やっぱり何処か懐かしくって。
バスがトンネルに入るところとか、北海道の峠道って、みんなあんな感じですもん。
道路標識に出ていた「絹生」と「鈴木乃」って、最初何のことだか…。
麻と絹、薄と鈴木なのですねえ(笑)。